サプリメントの服用知識
サプリメントを飲んでいる人はたくさんいると思いますが、
ビタミン剤などのサプリメントを飲んでも、
消化器系の癌の発生率は低くならず、
反対に死亡リスクが高くなるとういうことが、
セルビア・モンテネグロのニス大学の研究により明らかになり、
英医学誌ランセットで報告されました。
従来の疫学調査を分析し、合計17万人以上の研究データを集め、
ビタミンA、C、Eやセレニウムやβカロチンの
本物のビタミン剤と偽薬のビタミン剤を飲んだ人達の
使用状況を調べました。
結果、本物のビタミンを飲んでいた人達の、
肝臓、すい臓、直腸、大腸、胃、食道などの
癌を防ぐ効果は確認できませんでした。
反対に、ビタミン剤を服用した人の癌による死亡リスクは、
服用しない人達より6%高かったという結果になりました。
ニス大学の研究チームによると、推計通りなら、
サプリメントを使用した場合、
100万人のうちの9000人の死亡時期を
早めるということになります。
サプリメントを使用する時には、
薬剤の作用や相互作用、適量等を確認してから服用しましょう。